Technique
光皋式 透明木粉技法(公開版)
光皋は、木質系天然粉末を独自の方法で無彩・透明に近い状態へと導き、
水性絵具と組み合わせることで、物質の奥行きと光の透過を表現しています。
一般的な絵画が「表面に色を重ねる」表現だとすれば、
光皋式は、素材そのものを整え、その内部に色を迎え入れる技法です。
特徴
- 木粉による、わずかな起伏と厚みのある画面
- 光が内部を通り抜けることで生まれる柔らかな陰影
- 水彩が粒子に吸収されることで生じる、にじみと残像のような発色
これらの要素が重なることで、作品は静かな佇まいのまま、
見る角度や距離によって印象を変える“呼吸する絵肌”をもたらします。
素材とプロセス(概要)
透明木粉の精製には、木質素材の性質と状態変化に着目した独自のプロセスを用いています。
具体的な手順や配合は非公開ですが、次のような考え方に基づいています。
- 素材に含まれる色素や不要な成分を、外部へ穏やかに手放していくこと
- 内部に残したい「構造」と「光を通すための余白」を見極めること
- 画材として扱いやすい粒度と、作品に必要な質感とのバランスを取ること
こうして整えられた透明木粉は、
水性絵具と混ざり合うことで、単なる“塗料”ではなく、
「光と色を抱える器」としての絵肌を形作ります。
KOHGO Flask(光皋式・透明木粉精製筒)
光皋式の制作プロセスの中核には、KOHGO Flask(光皋式・透明木粉精製筒)と呼ばれる独自の精製器具があります。
木質系素材に変化のための環境を与えつつ、
余分なものが静かに外へと抜けていくよう設計された、小さな“装置”です。
内部構造や具体的な仕様は公開していませんが、この器具によって、
作品ごとに必要な性格を持った透明木粉を安定して得ることができます。
第3領域の工芸美術として
油彩の重厚さとも、水彩の軽やかさとも異なる、
光皋式の表現は、「第3領域の工芸美術」として位置づけることができます。
木という自然素材の時間性、
水というメディウムの揺らぎ、
光という無形の存在。
それらが一つの画面の上で出会い、静かに共存する場所として、
光皋の作品世界はかたちづくられています。
ENGLISH
KOHGO Method – Transparent Wood-Powder Technique
Kohgo Fujita refines finely ground wood powder into a near-transparent, decolorized state, then combines it with water-based pigments to create a unique craft-based painting surface.
Rather than only applying color on the surface, the KOHGO Method aims to welcome color into the material itself, allowing light to pass through and linger within the painted layer.
Details of the process and formulation remain undisclosed, but the technique stands as a distinctive “third domain” between oil painting and traditional watercolor.